箸尚 若狭塗箸


オリンピック・パラリンピックをきっかけとする海外からのお客様へのおもてなしが増えているなか,あるいは改元を機に,日本的なもののよさを見直そうとする動きが高まっております。

当社では多年にわたるIT事業で出会った国内外の方々との交流を通じて,現代日本が誇れる多くのもののうち,形のないITサービスのみならず,形のある日本の伝統工芸,それも毎日手にするお箸を通じることで,日本のよさを感じていただけたらと考え,福井県の製造工房と提携し,お箸事業部を開設しました。

日本のお箸のほとんどは,風光明媚な福井県の若狭小浜の職人さんが手間ひまをかけて作っているものです。

とくに若狭塗箸の特徴は,卵の殻や貝殻,松の葉などで模様を作り,その上に漆を塗り重ね何度も研ぐという「研ぎ出し技法」にあります。このために漆器のなかでも独特な風格と重厚感を持っているだけでなく,水や熱に強いことから多く普及しております。

最近では洋食でもお箸を使って召し上がる方も多く,お箸で日本食を召し上がる海外の方も増えています。フォークやナイフなど金属の冷たさではない,木質を大事にしたお箸の感触は世界中のあらゆるお料理にきっとやさしく感じられることでしょう。

近年ではプラスチックのお箸も外食産業を中心に増えていますが,まだまだ,天然の木材から職人が時間をかけて削り,漆を拭いて研ぎだすお箸の需要は確かなものがあります。

アニバーサリーや結婚式など,ひととひととの「橋渡し」の記念として「お箸」を進物とする例も見られます。

 

いい品を安くは論より証拠,広く全国に普及しているのがその証です。

毎日使うものだからこそ,確かな品質のお箸をぜひお手にとってみてください。